2012年4月28日土曜日

カチオン

カチオン処理と書きましたが正確にはカチオン電着塗装と言います、水溶性の電着塗料中に被覆物(フレーム)を浸漬して電流をかけることによって塗膜を得ます。カチオンをした後の写真です。
黒色になってますが塗装というよりメッキのような…薄いコーティングのような見栄えです。 防錆と耐防食性が目的です。 このままで仕上がりでもよさそうですが今回はこの後白色に焼き付けの塗装をします。

2012年4月7日土曜日

スチールラグレスフレーム


お客様からのオーダーがあり、制作を終えたフレームのセンター等の検査と計測終了。
コロンバスZONAパイプ使用のスチールフレームです。
上下のパイプが五角形に近い扁平チューブで一見アルミ?と聞かれることもありますがスチール素材のフレームす。
昔から一般的にスチールフレームに用いられるラグ(継手)を使わないロウ付けで接合しているのでラグレスと言います、このフレームは銀ロウを盛って繋ぎ目がなだらかになるようにヤスリで仕上げます。(仕上げをしていなくても、銀ロウでなくても、電気溶接でも…ラグを使わなければラグレスと言うのですけどね。それだけ昔からの日本の自転車製造にはラグを使った作り方が一般的だった名残りなのでしょう。)
メーカーによってはスチールフレームはロウ付けのほか電気溶接のTIG溶接で付ける場合もありますが日本の工房ではあまりスチールのTIG溶接を見かけません。
ラグ付きラグレス等製造の形状もいろいろ選べるのがスチールの魅力の一つです。

このフレームのフォークは市販のカーボンオーバーサイズ(1-1/8)になります、部品を組み付けて完成車にして納品予定でいます。

この後カチオン処理(防錆の目的)をしてから塗装します。
出来上がりましたらまた報告します。